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2022 / 04 / 25  09:55

Kaweco「リリプット万年筆」ファイヤーブルーモデル&スタンダードモデルが入荷。

Kaweco「リリプット万年筆」ファイヤーブルー&スタンダードモデルが入荷。

先日ご紹介したKaweco(カヴェコ)のミニサイズペン「リリプット」の万年筆が入荷しました。ブラック&シルバーのスタンダードモデルと、仕上げにバーナーで焼き付けオリジナリティ溢れる柄に仕上げたファイヤーブルーモデルの2種類です。

 

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どちらのモデルも携帯時9.7㎝ / 筆記時12.5㎝というミニサイズになります。ペン先もおなじモノを使用しており、F細字/M中字いずれかの字幅がお選び頂けます。大きな違いはその重量です。ブラック&シルバーはわずか10gという超軽量ボディ。対してファイヤーブルーの方は23gとなり、やや重めのバランスとなります(PILOTカスタム74で17.4g)。

 

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ここまで小振りなサイズで筆記は大丈夫なの…?と心配になってしまいますが、ペン先の精度は非常に高いです。F細字は国産のF〜FM程度、M中字は国産FM〜M程度で、どちらも海外仕様にしては細めのペン先になっている印象です。

 

筆記時のバランスも良好です。一見、細く短くて持ちづらい印象があるかもしれませんが、実際に握ってみるとそれぞれのカラーで意外なほど安定感があります。ブラック&シルバーは手に吸い付くようなアルミ軸の質感のおかげでしっかりとしたホールド感があり、手のサイズ感を問わず持ち易くなっています。10gという軽さが心配…という方は、別売クリップ(¥880)を付けることですこし調整ができます。

 

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ファイヤーブルーの方は軸の適度な重みによって握った際の安定感が生まれています。筆圧が強い方や手のサイズが大きい方にはこの重量による安定感の方が心地良いかもしれません。ただ、ミニサイズで23gの重さがある…というバランスの万年筆はかなり少ないと思うので、その重みによる安定感がご自身の感覚に合うかどうか、お試しになってみることをオススメします。 

 

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インクに関する仕様ですが、どちらのモデルも「カートリッジ専用」となっております。いちおう「スポーツ」シリーズで使えるミニコンバーターが差さります。しかし、ノブ引き上げ式になっているこのミニコンバーターでは、インクを吸い上げるために引き上げたノブの長さがリリプット鞘軸の長さよりも足が出てしまいます。つまり、鞘軸と首軸を嵌合すると引き上がったノブを途中まで押し下げてしまい、吸い上げたインクを押し出す格好になってしまうのです。

 

 

…言い返せば、「ノブが押し下げられる位置までなら吸入が可能」ではあるのです…笑)。安全圏はミニコンバーターの3分の1くらいの容量でしょうか。使用する際にはくれぐれもインク漏れにご注意くださいませ。

 

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携帯の際にこれほど嵩張らない万年筆はなかなか無い…という圧倒的な強みがあるので、お手持ちの万年筆との差別化が容易な点がリリプット万年筆の購買欲をそそる1番の魅力かもしれません。万年筆としての筆記性能にも十二分に優れたスペックを有しており、実用性が非常に高いモデルです。そういう意味ではギフト品としてもオススメできるかなと思っています。

 

ブラック&シルバーはお値段以上の働きをしてくれること間違いなし。ファイヤーブルーはなかなかのお値段ですが唯一無二の美しさで実物を見てしまうと思わず候補に入ってしまうことでしよう。出かける際に気軽に持ち出せる万年筆が欲しい…なんて方にはこれ以上ないうってつけの逸品でございます。

 

 

2022 / 04 / 23  10:40

本日定休日となります。

本日は定休日となります。KINBUNDo.キンブンドードットは土曜定休に加え、今月は4/28(木)がお休みとなります。よろしくどうぞお願い致しますー。

 

KINBUNDo.キンブンドードットのカレンダー

https://kinbundodot.com/calendar

2022 / 04 / 21  11:09

4/28(木)臨時休業のお知らせ。

新商品の紹介や定番品の詳細など、メーカーさんや問屋さんと直接やりとりさせて頂く商談会・展示会というのがあります。感染症対策のこともあり、ここ2年ほど金文堂は参加を見合わせていたのですが、今度久しぶりにメーカーさんとの商談会へ訪問させて頂くこととなりました。会場はきちんと対策をしてくださるとのことで、僕自身も気を付けながら久々の雰囲気を愉しんできたい…もとい勉強してきたいと思います。

 

 

つきましては、その商談会の日4/28(木)を臨時休業とする運びとなりました。来週ご来店をお考えの方はご注意くださいませ。

 

4月もいよいよ後半ですね、引き続きよろしくどうぞお願い致します。

2022 / 04 / 20  15:14

万年筆用の顔料系インクって…?PILOT「TSUWAIRO」が好評。

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PILOT(パイロット)から先月ついに登場した万年筆用顔料インク「TSUWAIRO(ツワイロ)」が売れております!通常のブラック・ブルーブラック・ブルーよりも暗めの色合いになっていて、これがまた好評です。インクサンプル&色見本もご用意しておりますので、気になった方はお気軽にお申し付けくださいー。

 

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…さて、ところで顔料インクって…?

 

 

万年筆用インクというのは水性インクになっています。水性インクにはおおまかに2種類あって、水性染料と水性顔料に分かれます。水性染料は一般的にイメージされる水性インクで、水に触れると滲んだり色が流れてしまう性質を持っています。光焼けにも弱いです。その代わりに発色が良く、色数も豊富に作れ、書き味もサラサラとしてなめらかなのです。万年筆用インクのほとんどがこの水性染料に該当します。

 

 

 

対して水性顔料インクというのは、「乾けば」水に強くなる耐水性インクになります。水性染料ほどではないにしろ油性に比べれば発色も良く、書き味もなめらかです。光焼けにも強く、筆記時の裏写りやにじみに関しても起きにくくなっています。つまりお仕事や長期保存、公文書などのシーンに非常に適したインクなのです。

 

ちなみにボールペンで言うと、PILOT「ジュースアップ」やZ◯B◯A「サ◯サクリッ◯」や三◯鉛◯「シグ◯」など、現在人気のある水性ボールペンのほとんどはこの水性顔料インクを採用しています。

 

 

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奥が水性染料PILOTブルー、手前が水性顔料PILOTツワイロブルー

 

 

 

完全無欠に思える水性顔料ですがしかし、万年筆用の水性顔料インク…となると、ひとつ大きな弱点があります。それは「ドライアップ(ペン先の乾き)を起こしてしまうと水で落とせなくなる」ということです。通常、万年筆はペン先を水に浸ければインクが落とせるのですが、水性顔料は耐水性であるがゆえにそれが不可能なのです。

 

また、水性染料に比べて水性顔料は粒子が荒いため、水性染料を使っていたときよりもインクフロー(インク出)がやや渋くなり、字が細くなることも間々あります。加えて、ほかの性質のインクと混ざると激しめの化学反応を起こす可能性があるので、インクの入替は基本的に推奨していません。

 

 

 

◎水性顔料の強み◎

・耐水性&耐光性に優れる

・にじみや裏写りもしにくい

 

◉水性顔料の弱み◉

・インクフローが渋くなる可能性がある

・洗浄メンテナンスが出来なくなる可能性がある

・インク入替に小さくないリスクが生じる

 

 

まとめるとこんな感じでしょうか。万年筆用の水性顔料インクは、お仕事で使うなどのヘビーユースの方には最適なインクですが、色を愉しむことが目的の方にはリスクが高いインクですね。

 

しかしながらさすがPILOTさん、TSUWAIROとほぼ同時に「顔料インクにも対応した洗浄液」を発売してくれています。万が一ドライアップさせてしまっても一つ安心できるアイテムがある…というのがTSWAIRO好調の一要因になっているのかなーと思います。

 

 

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PILOT「万年筆クリーニングセット(¥880)」(*)

 

 

 

掻い摘んでお話した部分もありますのでご参考までに。

 

①暗めの落ち着いた色み・②耐水性&耐光性◎・③にじみ&裏写りしにくい・④リスクへの対処アイテムがある……名前のとおりいろいろな強みを持ったインク「TSUWAIRO」、その勢いは増すばかりです。

 

 

*あくまでPILOT製品に対するクリーナーキットになります。また、長期間放置してしまった顔料などは完全に落とし切れない可能性があること、PILOT製品のなかでも蒔絵・漆製品・プランジャー式・スクリュー式には使用を薦めていないこと、以上2点をご注意くださいませ。

 

 

2022 / 04 / 19  14:10

「フリー試筆」シャープペンシルコーナーに様々なモデルが追加されました。

「フリー試筆」シャープペンシルコーナーに様々なモデルが追加されました。

スタッフにお声がけ頂かなくともお客様がご自由に試筆ができる当店の「フリー試筆」…そのシャープペンシルコーナーに新たなシャープペンが追加されました!

 

 

 

皆さまはシャープペンシルをお使いになられますでしようか…?現在、主なユーザー様はやはり学生さんで、小学校高学年〜高校生の方が主軸となっています。大学生・社会人の方になるとシャープペンを使う機会はグッと少なくなってしまうようですね。かくいう僕も絵を描くとき以外はほとんど使わなくなっております。

 

しかしながらシャープペンの人気は止まることを知りません。¥1000ラインを筆頭に、最近は¥3000〜¥5000ラインの高級シャープが多くの学生さんの指示を集めています。機能性だけでなくデザインやブランドにも拘ったニーズというのも増えている印象です。

 

 

 

ただ、その多くはパッケージやショーケースに入っているモノがほとんど。なかなか試しての購入ができず、通販サイト等を利用してのご購入も多いようです。結果、期待していた使い心地と違かった…と当店へ新たにシャープペンシルを探しにくる方もいらっしゃいます。

 

今回、そういった高級ラインも数多く「フリー試筆」に新たに加わりました。巷で「書きやすい!」と評判のシャープペンが、果たしてご自身の手にフィットするのかどうか…ぜひ一度試しにいらしてみてください。

 

 

 

*フリー試筆に追加されたシャープペンシル

・PARKER(パーカー)「ジョッター」 ・HMM(エイチエムエム)「ペンシル」 ・「RHODIA(ロディア)「スクリプト」 ・SAILOR(セーラー)「DAKSハウスチェック」 ・Bernarld(バーナード)「サンスケシャープ」 ・TWSBI(ツイスビー)「プレシジョン 格納式/固定式」 ・r0tring(ロットリング)「#600」 ・三菱鉛筆「アルファゲルSwitch」 ・FABER-CASTELL(ファーバーカステル)「グリッププラス」 ・STAEDTLER(ステッドラー)「771シャープ」

 

 

近日追加予定

・Pentel(ぺんてる)「オレンズネロ」「オレンズメタルグリップ」 ・TA+d(トレアジアデザイン)「バンブーペンシル」 ・r0tring(ロットリング)「ラピッドプロ」

 

 

 

*超人気モデルまたは高級モデルのため、お声がけのうえ試筆可能なペンシル

・Kaweco(カヴェコ)「スペシャル」「スペシャルミニ」 ・ystudio(ワイスタジオ)「真鍮シャープペンシル」 ・PILOT(パイロット)「カスタムカエデ」 ・r0tring(ロットリング)「#800」

 

 

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